ガザ美の設定について①

ある日私はせっせとない知恵絞ってガザ美・ノベルスの新作を書いていた。

ここである問題が発生する。

「ガザ美には博士の復讐に加担する明確な動機がない」

困った。私はこの作品で天下に名を轟かせようとか考えてるわけではないがやはり自分で納得出来る話は書きたい。

復讐とは？ガザ美を書く上でインスピレーションを受けているのはニンジャスレイヤーと仮面ライダーアマゾンズだ。ニンジャスレイヤーはほぼ全編を通して復讐の物語であり主人公であるニンジャスレイヤー、フジキドやマスラダは明確にニンジャによって大切なものを奪われ自らも死の淵に瀕した事がある。大切なものを奪われ自身も死にかける。その原因に対して憎しみを抱き報復するのは当然であり、復讐、戦闘の大きな動機である。仮面ライダーアマゾンズでは街に解き放たれた人食いの怪物アマゾンに対して自らの引き起こした事態の収拾の為に戦う鷹山仁と親や野佐間製薬から言われなし崩し的にアマゾンと戦うも結果的には自らの守りたいものの為に戦う事を決めた水澤悠というキャラが主人公であり、戦う仮面ライダーである。

ここでガザ美を見てみよう。ガザ美は博士によって作られた甲殻怪人であり他の甲殻怪人と死闘を繰り広げる。だが甲殻怪人に大切なものを奪われたのはガザ美ではなく博士自身である。博士が戦えよとガザ美は言いたくならないのだろうか？

ならアマゾンズの水澤悠に目を向けてみよう。彼は守りたいものは守るという独善的だが強い正義感を持っている。フジキドやマスラダもニンジャに虐げられるモータルを自発的に助ける事はよくあり正義感が強い事が伺える。ガザ美はどうか、彼女は基本的に他者にはあまり干渉しない。少なくとも正義のヒーロー然としたキャラではない。正義感を理由に甲殻怪人と戦っているというのはやや誇張しすぎだろう。

とにかくガザ美に大してなんで戦うのかがよくわかってないという事になってしまった。ガザ美に関してよく協力して貰っているゼロナインは戦う事に理由は必要ないと語っている。確かにその通りでもある。自然界では激しい生存競争がありニッチが被ればどちらかが勝ち片方は消え去る。だがガザ美をただの動物や人形ではなく自我を持つ生物であるという感じの展開を新作のノベルに書こうと思ってしまった以上どうしてもヤギ氏の心にひっかかるのである。

とにかく改善案を考える事にした。現状の設定や作品を出来るだけ維持しつつガザ美が戦う事に意義を持たせるには・・・

これだーーーーーーーーーーーーーーっ！！！！！！！

という訳にします。